HP ENVY 8 Noteを買ってみた(その2)

はいレビュー編です。

おさらい編として、ENVY 8 NOTEの基本スペックを書き出します

CPU : Atom x5-8300
MEM : 2GB
画面 : 8インチ(1920*1200px)
ストレージ : 32GB(M.2ではなくオンボードっぽいので拡張不可かな…)/MicroSDは128GBまで動作報告あり
その他 : LTE(技適無し、日本のSIM使用不可)、Wi-Fi/Bluetooth、WacomAES Stylus

このタブレットの特徴は何といってもWacomのAESと呼ばれる規格のスタイラスペンに適合し、なおかつペンが付属しているということです。

DellのVenueProの2016年モデルや、NECのタブレットのスタイラスペンなので、そちらよりもお値打ちでお絵かきタブレットが使えるというのがメリットでしょうか。

僕が買ったのはそれにBluetoothキーボードが付属するというモデルでしたが、キーボード無しの本体+スタイラスペンはebay.comのリファブリッシュ品で送料・輸入税込200ドル未満で手に入るので、AES式のタブレットでは多分これが一番安いと思います。

■使い勝手について。

英語OSでメニュー等は英語ですが、母艦としてWindows10機を使ったことがあれば特に困ることは無いかなと思います。デフォルト言語を日本語にしておけば最初から日本語IMEが使えますし、色々なソフトウェアを入れる時もUIやインストーラーはデフォルトで日本語を選んでくれます。

特徴的なキーボードは、充電式Bluetoothなので気が向いたら充電するスタンスでよく、カバー付き、本体格納用のくぼみ付きなのでケース要らずでカバンの中に入れられるのがモバイラー向きで良いかな?

画面サイズがちょうどスマホを縦にして2.5個分の大きさがあるので、ブラウザを開きながら動画コンテンツやTwitterを監視しながらごろごろできるのは良いと思います。

お目当てのお絵かきも、CLIP STUDIOはタブレットでも使いやすいUIにカスタマイズできるので、レイヤー数枚程度なら1920*1200のキャンバスでもペンがストレスなく追いついてきてくれるのでスペック的には問題なし。

■気になった点

まず第一にスペックが貧弱。x5-8300のクアッドコアとはいえ所詮Atom、更にはメモリも2GBなので色々ロードするYoutubeのようなリッチコンテンツを何個もタブで開いたり、EclipseでTomcatを立ち上げて開発しようものなら容赦なくスワップ(メモリ領域が満杯になりストレージでキャッシュ)します。

次にスピーカーが左側にしかついてなかったり、キーボードに格納する都合上、筐体が角ばっていたり、重さが360gあるため人によっては疲れる…かも。

あとはフルWindows機といえど8インチなので、人によっては誤タッチや文字の小ささでイライラするかもしれません。アメリカは平均身長も高いし8インチは売れないだろうなー、というのが所感。

■他

ENVY 8 NOTEは日本で使えないLTEのためにM.2というSATAの規格?で1スロット分のモジュールが刺さっているのですが、このモジュールは32mm*40mmのため、同じM.2規格のSSDが刺さって幸せになれないかなーと思っています(そういった換装例が無いので無理なのかもしれませんが)。

バッテリも丸一日酷使するような使い方はしないので2.7万円のガジェットとしては面白いかと思います。とりとり。