Cooler Master MasterBox NR200を使って小型な事務用PCを組む

ガジェット
最近オフィスに籠りっきりで、たまーにWindowsが使いたいのに自宅にしかないなあというタイミングがあるのでイマドキの事務用デスクトップPCを組んでみる。
映像の書き出し等はオンボードだと未だに辛い(11世代のCore iシリーズは期待値も高いが時期尚早)ので自宅のGTX1080をコイツに移植します。

買ったもの

カテゴリ品番価格(送・税込)
メモリCrucial CT16G4DFD832A¥8,610
ケースCoolerMaster MCB-NR200-WNNN-S00¥7,560
SSDCFD EG1VNE CSSD-M2M5GEG1VNE¥6,618
グラボ(中古)玄人志向 GF-GTX1650D6-E4GB/DF2 GTX1650/4GB(GDDR6)/PCI-E¥22,570
マザボ(中古)ASRock A520M-ITX/ac A520/AM4/Wi-Fi(11ac)+BT4.2/Mini-ITX¥9,250
CPU(中古)AMD Ryzen 5 3500 (3.6GHz/TC:4.1GHz) BOX AM4/6C/6T/L3 16MB/TDP65W¥14,570
電源Silverstone SST-ST45SF-V3¥7,290
合計¥76,468
今回買ったもの
(メインPCからGTX1080をぶっこ抜くので代わりのGPUも購入代に含めます)
パーツは中古で買えるものはじゃんぱらで、新品のものはTSUKUMOとArkの通販で購入。
ベースとなるケースは冷却性と省スペース性で定評のあるCoolerMasterのNR200のホワイトモデルをチョイス。多分1万円以下で長いグラボが入るITX専用ケースっていうとこれになると思う。(GPUを垂直にマウントできたりガラスパネルが付属するNR200Pもあるが、水冷化する予定も無い限りは高いだけなので要らないと思う)
CPU構成はベアボーン用のしょぼいCPUの付いたマザーを買っても良いと思ったけど、飽きた時のリセールも考えてRyzen 3500を購入。マザボはMini-ITX規格でWifiも使えるものが中古であったので買う。
電源はSFXで8pinの補助電源が使える450Wで一番安いものを。

……と、安くで仕上げるつもりが予想以上に掛かってしまった。
時代が進むにつれてどんどん安くで良いPCが組めるが、要求されるスペックも比例して上がって結局安くで組めないジレンマ。

Cooler Master NR200について

「そうだMini-ITXで組もう」と思ったのもNR200に惚れたゆえ……
ケースやファンからロープロ軸メカニカルキーボードまでPC関連部品を作ってるCooler Master社が日本では2020年10月頃に発売したNR200シリーズ。兄弟機にNR200Pがあるが、違いは垂直にグラボをマウントできるよう加工がされていてライザーケーブルが付いたり、サイドパネルがガラスになっている事。値段も5000円くらい違う。
impressの記事やYoutuberからkakaku.com/Amazonのレビューまでやたら褒める人が多かった割に安かったのと、「Mini-ITXケースの割にはデカいがよく冷えて、グラボが刺さる」のがちょっとマニアっぽくて刺さった。

ストレージはM.2のマザボ直付でイケる時代にもなり、GTX1080を載せてもなお余裕のあるエアフローのデザインが出来る小型PC、結構チャレンジングじゃないですか。

ただし、堅牢なスチールフレームのためか公称4.6kgもあるのが気になりポイント。同価格帯のSilverStone Sugoシリーズなんかは2.5kg切っている中で2kgも重いのってどうなの?
品番重さ縦幅(L)横幅(W)高さ(H)容積(L)参考価格
CoolerMaster NR2004.6kg376mm185mm274mm(※足を除く)19.06L\6,636
RAIJINTEK OPHION3.14kg375mm174mm245mm15.99L\13,164
DAN Cases A4-SFX v4.11.25kg317mm112mm200mm7.10L\39,978
(参考)H-174.5kg380mm205mm390mm30.38L\2,864
300mmクラスのグラボが乗るMini-ITXケース比較
GTX1080を乗せる前提で考えるとMini-ITXでは260mm程度のミドルエンドのグラボまでしか入りません!という話だったり、キワッキワの取り回しが必要になる例が多く、「余裕を持って280mm超えのGTX1080が乗る」と考えるとだいたい表の様な感じになる。
参考にミニタワーでkakaku.com注目度ランキング1位を長期間独占しているThermaltakeのH17と比較してみると、容積は37%ほどコンパクトに出来るもののやはり鈍器っぷりが凄い。コストと設計の都合かとは思うのですが鉄を多く使っているので「安心と信頼のCoolerMaster、ただし安い代わりに重い」といった評価になりそう。

OPHIONでも良かったかな……という気にもなるのですが単純に値段が倍近く違うし、松竹梅で竹を選ぶのも中途半端なので安いの選んじゃいました。

組み立ての儀

ケーブルとか付属品で足りるかな……と思っていたが今回はSATAケーブルも使わないし付属品で全部足りた。
9cmファン、12cmファンはいずれもケース付属
「Mini-ITXだからちょっと窮屈なんだろうな……」と思っていたら全然そうでもなくて、逆にがらんどうの様になってしまった。
  • 光学ドライブやHDDはおろか、M.2 SSDがあれば2.5インチSSDすらも載せる必要がない(ケーブルの量も少ない)
  • SFX電源を使うのでATX電源よりもコンパクト
  • GPU以外のPCIスロットの用途が無い(Bluetooth/Wi-Fi内臓マザーなのでUSBポートも拡張不要)
「昔だったら必要だった」要素が最近になって要らなくなったので、思ってる以上に要素を削ぎ落してPCが組めることが理解していながらも衝撃だった。SATAケーブル1本も使ってないんですもの。

NR200は評判の通り質感も精度も高く、組んでいてストレスを感じることは無かったです。
ただSFX電源が完全にケースの中にあるのと前面以外全部メッシュ構造になっているのでエアフローは結構考える必要がありそう。

私のGTX1080は外排気(中から外に空気が流れる)なので、それを起点として考えて上面は吸気、背面は排気としてファンを設置しています。
外排気のブロアーファンは正圧(内部の気圧が外気圧よりも高い状態)であることが理想、と誰かが言っていたので、排熱がイマイチだなあと思った時はボトムにファンを追加する予定。
写真左のリュックに入るほど小さいとはいえ、言うほどの小ささは無い
「圧倒的小ささ!」とはいえ、例えばマザボから電源までオールインで設計するメーカー製のスリムPCは容積9Lとかなので「小さいPCよりはデカい」です。
ミドルタワーより高さと奥行きが減って明らかにコンパクトなのですが、箱型になったぶん「ナニコレ?」って感じの圧迫感は出てくる。

スチールパネルが存外キレイな色合いなので、うまく配置してあげれば審美的にも良いケースになりそう。私はこのまま床置きで使います。