年末雑記

開発端末をWindows11にした

基本的にWindows10環境で動いていたアプリはそのまま継続して使えるので何も考えずにアップグレードしても問題なかったのは優秀。
ただし、UI周りが結構変わったのと同時に従来の操作でできたものが出来なくなった系の問題が多い。

困ったこと

  • 右クリックのコンテキストメニューが綺麗になりすぎ
    • この記事を参考にPowerShellで1個コマンドを打つと綺麗になりすぎたエクスプローラ右クリックのメニューが従来の仕様に戻る。
  • タスクバー右クリックからタスクマネージャーを召喚できない
    • Windowsアイコンの右クリックから行ける。タスクバー右クリック時の動きが極端に少ないのでカスタマイズできれば良いのに…という気もする。
  • クラムシェルモード的な設定(画面を閉じた時にスリープしない)への到達手順が変わった
    • 「コントロール パネル\ハードウェアとサウンド\電源オプション\システム設定」から行ける
    • PowerShellで「Show-ControlPanelItem -Name “電源オプション”」と打つのでも良い
  • アプリごとに音量設定できたのに……?
    • 従来はタスクトレイのスピーカーアイコンをクリックすればアプリごとの音量設定が出来たのに「音量ミキサー」という概念に変えられて設定までの導線が深い所に行ってしまった。どうして…

変えてよかったこと

  • バッテリの持ちは何故か良くなった
    • 常にWSLのタブが居る状態だったのでDocker Desktopのアップデートのどこかのタイミングで最適化が入ったのかもしれない

変えてよかったMac to Windows

衝動的なもので16GB RAMでi9なMBP 16インチからRyzen 5800H+40GBメモリのラップトップに以降したタイミングでUnity+Windowsプラットフォーム向けのアプリ開発案件が入り、結果としてスムーズに環境構築が行えたので良かった。

エンジニアの費用対効果の高い開発端末は何なんだ

Macで5年開発して9ヶ月Windowsを触った感想。
  • トラックパッドのタッチフィールでMacに叶うWindows端末は存在しない
    • マウスが欲しくなるが、3Dを触ったりするならマウスは必須になるのでここはモバイラーにとっての話になりそう
    • Lenovoのトラックパッドはそこそこ優秀。Dellはもうちょっと頑張って欲しい。
  • M1<Ryzen5800U<TigerLake H45<M1 Pro/Max な認識
    • メモリ帯域幅の問題で一部アプリでは飛び抜けて高いスコアを出せるのがM1 Mac
で、16GB/M1 Max/512GBのMBP14が24万、16GB/5800U/512GBで1kg切るHP Pavilion Aeroが半額の12万。社員用にHPのラップトップを買った都合少し触る機会があったが、少なくともintelMBPの最終形であるi9-9980HKより5800Uの方がベンチマーク上高いパフォーマンスが出る時点で「お金が無いからIntel Macで妥協する」選択肢はほぼアウト。
で、逆にカネに目を付けず生産性が欲しいとなった場合は、やはりM1 Maxがヤバい。
その上で32GB以上欲しいってなった時、BTOで構成いじってゆくと結局MBPと変わらない値段になってしまうのでまあMBP買うしか無いっしょ、みたいな感じになっちゃう。
Windowsはたまーに「刺さる」構成のモデルが出る位で、こだわる場合は海外の英語キーボードモデルを無保証で買うとかメモリやSSDを自分で差し替えるスキルが必須になるので人に勧めづらい。

来年はChromeBookの可能性を見たい

今月Snapdragonのタブレット/2in1向けSocのSnapdragon 8cx/7c Gen3世代が発表され、個人的にワクワクしている。
7c Gen2を搭載したChromeBookはIdeaPad Duet 5 Chromebook(ペン、キーボード付きで実売7.5万)で売られているが、発表通りCPUスペックが6割増としていれば既存のSnapdragon 8c Gen2世代と並ぶスコアが手に入りそうなので、そのあたりでLTE(5G?)搭載のChromeBookが安価に手に入る状況になったらChromeBookを使ったモバイル仕事環境を整えてみたくなる。とはいえ来年はAlderLake-Pも出るので、そっちはそっちで魅力的になりそうではあるのだが…。

UnityよりUE4が優れているという言説をたまに見る

業務でUnityを扱うようになった都合、Unity Japan公式のYoutubeチャンネルを流し見してキャッチアップしている最近。
原神もUnityだったりするので結局デザインを実装に落とし込む上では両者どちらも変わらないと思うが、Unityはビジュアルスクリプティングが弱くて結局みんなスクリプトで解決しちゃう現状が強いからUnityもそれに甘んじて数年間も変わらない機能を提供している、というのがUE4派の意見に見える。反面、ベースとなるUnityエンジンの仕様さえ理解しておけば実装はゴリ押しで何とかなっちゃうので、後はUI描画がメインスレッドに寄っちゃってマルチコア最適化が難しい所だけ何とかしてくれれば最高なんだけどなー、といった感じでUnityをライトに扱う分にはUE4が魅力的に見えるわけではなさそう。

真・VR元年どうでした

6DoF+コントローラーで割と何でも出来るようになったQuest2がン百万台売れて、VR Chatで見知らぬ人とアバター越しで会話出来て、Beat Saber等で架空のスポーツに興じる事が4万円で出来るようになったのが2021年。
コンシューマー向けのVRに関しては来年に出るといわれている次世代のMeta製デバイスにフェイストラッキングやパススルーで感情表現や生産性向上アプリが増えると言うが、アバターのルッキズム/ポリコレ問題が否定派の話題として取り上げられる事や、100人中100人が心地よいと感じるデバイスになってない所がエンタメ系アプリの進歩に対する阻害として3~4年位はグダグダやりそうな気がする。

対して、産業用のシミュレーション用途への投資は盛んで、コンシューマーが喜ぶハードウェアの到来は未だ遠く、自由が丘は今日も混雑していた。

電動キックボードの規制緩和

2021年の電動キックボードは「この仕様で公道を走れると思ったが実際はダメだった」ような事例がありキックボード開発のベンチャーはかなり苦しい戦いだったと思う。
LUUPが担った社会実験は結構偉大で、結果として死亡事故は起きず「野良の違法キックボードがルール無視をして事故を起こした」という事実は制度化してきっちりと監視・運用できるなら電動キックボードはアリという議論が始まっている気がする。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211013/k10013305821000.html
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/council/index.html

私の実家は駅徒歩30分なのでパーソナルモビリティやMaaSがどうなるかといった話は関心が尽きない。個人的には24km出せて歩道を爆走するアシスト自転車と軽くて速度が制限されるキックボードのハードとしての危険性は前者であり、免許必須と取り締まりをガンガンやってでも堂々と走れるようになってほしいのですが。