PR Timesでの初出
パソコン・タブレットメーカーCHUWI(ツーウェイ)は、2022年1月18日(火)よりAliExpressにてアップグレードしたタブレットPC、新「HiPad Pro」を299.99ドル(約34,000円)から販売開始いたします。https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000152.000041910.htmlえ、Aliexpressでしか売らないの?と思いきや4月に入ってこっそりとAmazonで取り扱いを開始していた。技適取れたのかな……
ヤバい所
- 去年出た初代のHiPad Proは過去にやらかし(解像度が1940x1212pxだったりアマプラHD詐欺していたり)ている
- スペックを見た限りではSoC以外は2021年版と同一
- Snapdragon662では解像度がFullHD+(1080x2560px)までしかサポートしていなかったので例の変態解像度になってしまったんだと思う
- LTEが使えると表記しているのに技適に関する明言が無い
- CHUWIはGemibook,Heroboxしか技適が取れてないのでタブレット系は疑った方がいいかも。
- タブレットの癖にパンチホール付き
- 16:10のアスペクト比に対してパンチホールが付いてるので一部アプリでは表示が崩れて見えることも…
- Androidデバイスにおいて多くはFullHDより縦長、ないしタブレットでも10:16が最近のデバイスにおける最も正方形に近いアスペクト比のため。
解像度問題に関して
先代に乗っていたSnapdragon662からHelio G95にアップデートされたおかげで解像度に関しては問題なくWQXGA(2560x1600px)で表示される様子。 まず第一に筐体の品質は「粗は多いが意欲的」といった感じ。適当かっていう位のヘアライン風のアクセント処理や、Lenovoの有機ELタブレットと比較すると低品質なディスプレイを抜きにしても全体通してのベゼルの狭さ、薄さ、軽さはこのクラスにないものを持っている。
SoCはHelio G95で、よくある中華タブのUnisoc T618と比較すると1.4倍くらい強いので操作したときの感覚も悪くない。
やっぱり技適が…?
箱にも端末の技術情報にも記載が無いのだけれど本当に通ってる?Amazonでは満たすことを必須としているから逆説的に考えると技適が通ってないはずないよね!!安心!!パンチホールの弊害
パンチホールの被るエリアをAndroidでは「セーフエリア」と呼ぶのですが、左上に配置してあろうが「画面長辺方向の上端からxxピクセルをセーフエリアとする」という定義がされているため、横置きにしてもセーフエリアに被る領域にアプリのUIは配置されないのでこんなことになります。なおかつ、画面下部のナビゲーションボタンはAOSPの標準のUIのみのためかLenovo製タブレット等カスタムOSで用意している「iPhone風UIモード」によって余計なナビゲーションを隠すこともできないので、当たり前に使うであろう横置きUIにおいては実質下部と左部の画面が有効活用できず、不自然にベゼルが広いような使われ方になります。
セーフエリアの実装を理解した上でフルスクリーンモードが実装されているアプリ(多くのゲーム等)であれば問題なく画面を有効活用できるのですが、それも多くは無い上にアマプラのHD再生にも対応していないので使い勝手としては汎用性の低いゴミという評価を下す人も少なくないはず。これがヤバポイント。
後はアップデートも保証されていないので先月公開されたAndroid12L(大幅なUI改善)に対しても期待出来ないので、今更こんなもん買ってもな~って感じがします。
メリデメ正しく理解して使いましょう
CHUWIが売って終わりのゴミサポートなのはフォーラムを見ても明らかなので、幸いにもBootloader奪取ができるようなのでGSI Romを適当に色々試すか、GPSとLTEが使える小型軽量な車載用端末として使うか。エンジニアとして働く90年生まれ。Web系技術を追っかけたり、PCガジェットや自転車いじりが趣味。オーディオオタク。