転職したのでギターいじります
買ったもの

割と綺麗にフレット抜かれてたり謎にミニハムだったり改造素体としてつい入札してしまったら一発目で落札できてしまった。

SouljazzSoldiersというヘッドロゴで調べるとYouTubeをされてたりメルカリで出品されているリメイク品の様子。くたびれ具合を見ると誰かの手に渡った後再リメイクを試みて挫折…といった所でしょうか。

ヘッドストックはCoolZとかHistory(フジゲン)と瓜二つなので素性はそんなに悪くないのかなーという所。



が、ロゴがオーバーラッカーっぽいなーと思って除光液で拭いて出てきたのはなんとBUSKER’S。
あまりに安すぎて誰も情報を投稿していないので同定に迷うものの、まあこのブランドにグレードなんてないでしょう。
とはいえ一応セットネックだし、ギリギリ頑張ってるモデルかもしれない。演奏に支障のありそうなヤバめの傷とかは無さそう。
パーツどうするか問題
ないしはコンセプト。
謎のミニハムが載ってたり、木材でカバーされてる板の裏がどうなってるかとか、ボディ脇に謎の穴が空いてる所とか、ちょっと不明なので現物を確認しながら進めることにする。
適当にヤフオク物色してたらマグナムロックのペグが4000円ちょっとで手に入りそうだったので、ブラックパーツで攻める。


ピックアップはGuyker流通の謎PU(62年だとしたらナンバードPAFのアルニコ5?65では???)、他はブラック系のパーツでちょっとズラした感じの見た目をイメージ。
問題なとこ
- テールピースのスタッドのピッチが82mmじゃない
- 80mmピッチになってる。古いギターでたまにあるタイプらしい。
- 互換パーツも見つからないのでスタッドを空け直す戦略
- わりかし穴だらけ
- 円柱カットされた木材で埋めていく
- 若干ヒビ割れてる
- 塗装レベルだと良いなーと思いつつサラサラ系接着剤で埋めて慣らす。
- 若干木工とか塗装がガバい
- バックパネル周りの木工や塗装が雑だったり、バインディングに塗装が被ってたり、安ギターの匂いがプンプンする
- ツートンのブラウンバーストなのはまあ良いんだけど、なんかオーラが無い
- ボディのアーチが割と歪んでる
- プレイアビリティにまで影響するとは言えないが、到底美しいアーチとは呼べない。まあ中華製なので…
- 最近のCNC掘削ギターの出来が良すぎるからそう見えるだけなのかもしれない
- トップ材もバック材も謎
- 少なくとも西洋材じゃない。集成材じゃないだけマシかも
木工

ざっくりネジ穴全部埋めてサンディング→オーバーラッカー塗装でいきます。大きめの傷は取らない思想で、スクラッチ、謎サンディング傷だけ足付けしてラッカーを上塗りするようにする。
木部の埋めは
- スタッド:アッシュ
- ストラップ:ウォルナット
- 他:ラワンか爪楊枝
で埋めます。
スタッドは若干位置がおかしかった(ブリッジ近すぎ、テールピース遠すぎ)のでちょっと神経使いながら調整。ここでミスるとかなり手戻りする。
スタッドのドリル空けはフリーハンドなので若干垂直出しがおかしかったものの、まあ取り付けられるのでOKです。
スタッドは恐らく12mmといったところだが下穴は11.5mmで通す。ドリルもツーバイフォーの木材かのようにガンガン入ってくので、多分材はラワンとかかなり柔らかめの材ですね。。
塗装
ちょっと木目がメイプルでもないし、節や傷が派手に出てるので塗りつぶしカラーにする。パテで盛ってもどうせ傷付くだろうし、修正はしない。
ちなみに最近一部界隈のペルハムブルーやろうかな?と思ったものの、再現色のスプレー(cadillac Pelham Blue Metallicで検索すると社外品で色々出てくる)が海外から輸入するハードルが高かったり、そもそも新品のペルハムブルーからヴィンテージで黄変した色まで認知がブレてるので、じゃあ薄い空色でいいじゃん…ということでホルツのホンダ用アイスブルーメタリックのスプレー缶を使う。色潰しで白いスプレーは下塗りで使うものの、下地はざっくりでいきます(塗装設備が無い&雑な仕上げでも5m離れて見たら分からん)
クリアコートはクリアのラメ入りの自転車用スプレーが余ってたので軽く吹いてからホルツのクリアコートで仕上げ。とはいえスプレー缶では厚塗りも出来ないのでほどほどにします。

下地がボコボコだったりウレタンの上に吹いてるだけなので足つきちょっと心配ですが遠目に見るぶんには問題なさそうなのでヨシ
指板修正とフレッティング

若干ねじれとうねりがあったものの許容範囲。まあでもこれだけうねってたらフレット抜きたくなるわな…って感じです。個体的には2000年前後で25歳くらいにはなってるはずなので、ネックの調子は安定してることを祈るばかり。
フレットに関してはHOSCOのM1というミディアムサイズのステンレスフレットを打つ。こいつは以前ストラトのネックで失敗(R付けが不十分でサイドが浮いた)したのでリベンジになります。
タングがプレカットされてるので溝の幅を見つつ、深さが十分確保されていることを確認します。
割と古いギターっぽいのでロッドの効きを見つつ、指板は12Rのブロックを使って整える。目視でわからないレベルで若干フォールアウェイ(15Fあたりから若干Rを付けて22Fを低くする)でセットアップします。
電装
一旦中華PUなのでいっそのこと…と思って中華(FLEOR)製の50s配線の半完成サーキットを買う。
キャビティはノイズヘルで落としてジャックはPure Tone Jack。これやっておけばだいたい良い感じになる。
ちなみにGuyker(特に刻印やモデルナンバーは無いのでOEMの可能性有)の62-5なるPUの抵抗値は13k, 8kくらいで、ちょっと出力強め。
一旦完成

重量は3.9kg。
音出し
多分バスウッドゆえに、3.9kgと重量的にレスポールとしては軽め。生音はピックギターのような音の軽さがある。音はしっかりボディから鳴るのに、ボディ鳴りとしの豊かさが無いような…?フレットはちゃんと組んだので弾き心地はそこそこ。オクターブも計算したので合う。
ただし、謎のGuykerピックアップ(前後で3000円)は抜けも悪いし解像感も悪い。隣に置いてあるベアナックルPUのテレキャスターの方が100倍良い音。
修正:RailHammer Hyper Vintageをリアに付けて2V1T+コイルスプリット
トーン2つも要らんな…と思って2V1T化。エクスプローラー配線で、余った穴にコイルスプリットのスイッチを付ける。
フロントはGuykerのままにしておいて(もう少し考えたい)、リアはRailHammerにしてしまう。
うちのHyper Vintage(ブリッジ)は赤白が結線されてて、いわゆる外側のスクリューコイル側にあたる色は白黒だった。シングルコイルモードの音は…あんまりキャラクター変わらん。
Gibson配線のセンターポジションで片割れのアースに引っ張られるんだけど、まあGibsonの挙動らしいし2V配線に慣れていくしかないですね…

キャパシタはちょっと謎な227uFのフィルコン、トーンポットだけCTSの500K。もろもろアースに落とす思想。
JCとBlues Juniorで確認
音の傾向としては音自体ははっきりと出るからそんなに悪くないんだけど、やはり材が柔らかいためか、美味しいところが鳴ってくれない感じ。あとハイポジションのサステインが悪いような…?と思ったらブリッジーテールピース間がギャンギャン振動してたので、ローラーサドルはチューニングの安定に寄与するものの、ちょっとルーズな鳴りになりますね。
一旦完成

- RailHammer HyperVintageはローノイズで弦のニュアンスを拾ってくれる印象を受け、素性はかなり良い。
- というか中華ピックアップは見た目はマトモになっても狙った音になりません
- スプリットコイル時のボリュームは結構落ちるので、PRS配線みたいに部分的に落とすとかしてもいい気がする
- バスウッドは軽いというメリットはあるので割とポジティブ。音のキャラクターは知らん。なんだかんだで安いギターでも弾き心地さえ良ければ音も良くなる。
- ローラーサドルブリッジはサドルーテールピース間に指を当てたらビビるのが分かるくらい弦振動をロスしてる。特定のフレットの振動がテールピースまでの距離の整数倍に近いと共振するっぽくて、いわゆる「デッドが出る」みたいな状況になってるのでFixedにしたい気持ちもある(が、シビアに考えなければ言うほどの問題でもない)
- 塗装は沼。「ヨゴレ感」を出す前提であれば許容できるし、穴だらけでみすぼらしくなった状態を解消するのは家庭スプレー塗装でもプラスにワークすると思う
- フレット打ったりゼロベースで課題見つけて解決していくのは好きだから今後も続けていきたい
- なお、ギターは増えていく模様
追記:友人に引き渡しました
これでまたギターを増やせる

エンジニアとして働く90年生まれ。Web系技術を追っかけたり、PCガジェットや自転車いじりが趣味。オーディオオタク。


